久しぶりに、仕事の話などを真面目に書いてみよう
と、いうのも この度の処置についてだが
患者さんの積極的な協力により、写真も含めてのブログ掲載を許可して戴けた
どうもありがとうございます
1月某日にわが医院を訪れた患者さんである
クラリネットのプレイヤーだと言われる
クラリネット・・・そう聞くだけで少し緊張する
木管楽器の中ではクラリネット奏者の治療は実に繊細さを要求されるのである
さて、その患者さんは 歯並びのせいで楽器を吹くときに下顎の口唇の下あたりの粘膜が痛むそうである
今回は口唇の粘膜を守るためのマウスピースを作りたいとの事
特別にその患者さんの歯型を公開する事を許可して戴いた
下顎の型の写真を見ると なるほど、凸凹している
そしてこの場合 この前歯の出ている歯は年齢とともに更に出てくるのが普通である
矯正をするのもひとつの手だ
中高生で吹奏楽部に所属している人は迷う所だろう
その場合の説明は今回省きます 悩んでいる方は連絡を戴ければ相談に乗る事として・・・
話を戻すがこの患者さんのような歯並びのせいで痛いというクラ、サックスプレイヤーは多い
人によってはタバコの箱の内側の紙などを歯に貼りつけたりしている
この患者さんの場合 手作りのマウスピースを使用しておられた
このような物である 合成樹脂?シリコンか?
いずれにせよ、もしも自分が歯医者ではなかったら作れるか・・・?
そのレベルで考えるとなかなか秀逸な物だと思われる
だが、当然 歯科医院で注文するというのであればこれを高レベルで凌駕しなければいけない
自称管楽器専門歯科医としては嬉しい治療である
自称であるのは「スポーツ歯科」等と云う言葉が最近提唱されているのに対して
「管楽器歯科」等というものが無いからである
それだけ歯科医師も、また楽器のプレイヤーもこの事に無関心な事実をなんとかしなくてはいけないと思うが これは別の話
さて、そのような経緯で下顎前歯にマウスピースを作った
これは 歯ぎしりや、顎関節症等の治療で使われる装置をちょこっと応用すればいいだけである
もともと、そのようなマウスピースの作成量はかなり多く手掛けている
問題なのは、その後の微妙な調整である
これには特別に時間を取って患者さんには楽器を持ってきて貰う必要がある
・・・が、うっかり患者さんに伝え忘れるミスを犯してしまった
でも今回はクラリネット
考えてみたらヨメがクラリネット持っているから何とかしようと考えたが・・・
なんと、患者さんの方から持参して来られるという・・・
助かった
で、診療室で少々手を加えて患者さんにOKを戴きました
が、まあ実際に曲を演奏してみるとバテやすい・・・等という事もあり得ます
協力して戴きましたS様 そのような時には調整にいらして下さい
お待ちしております
ありがとうございました
Re:ありがとうございました