管楽器奏者専門歯科医師を名乗り 今年になって各方面に宣伝した
お蔭様で、何人もの奏者の方が来院された
歯のクリーニングをすればいい程度の方も多いのだが
中にはこじれた顎関節症の方も居られる
プロの奏者が来られた時は、正直言って緊張した
来月に本番があるとか言われると尚更である
しかし、どれも乗り切って今年を終えることができそうである
今年はそんな中 昔からの患者さんで、しかもこの辺のブラスバンド強豪校の女子生徒さんに ある治療を施した
それを紹介したい
この子の来院理由は、別の物だった
定期的に歯のクリーニングをしているのだが、それで来院された
が、口唇粘膜に潰瘍がみられる
話を聞いたところ、楽器を吹く時に、その部分に歯が当たって出来た怪我の一種であると判明した
正直、こんな治療は得意分野である
こちらから頼み込んで治療させて貰う事にした
・・・だが、ひとつ 大きな問題があった
火曜日に来院されたのだが、北陸大会本番は次の日曜
もたもたと調整している暇はない
一発で合格するモノを作るしかない
急いで型を取って、それをろくにトリミングしないままに製作開始
右下前歯の角が口唇の粘膜に刺さる感じで当たっている模様
つまり、相対的に引っ込んでいる隣の歯の前面に装着する
小さな板を作ればいい
大きくするとアンブッシュアが崩れてしまう恐れがある
小さすぎると改善されない恐れがある
その日の夜に製作
素材は二つ レジン(プラスチック)とラバーにした
歯の裏側に引っ掛ける感じで作る
が、この時、タンギングの邪魔にならない大きさにしなくてはならない
結局5つか6つ作ってみた
翌日、楽器を持ってきて貰って装着して貰った
結果、気に入ったものがあった模様
無事、この高校は全国大会に出場を決めた模様である
しかし、ローマの祭りなんて・・・
トランペットが目立つ曲 バンダでもやったのか? そこを詳しく聞きたいものである
ありがとうございました
Re:ありがとうございました