日本人プロゴルファーと言えば最近はすぐに石川寮あたりを連想するが
日本プロゴルフ界のドンと呼ばれているのが杉原輝雄さんという方である
1937年生まれというから72歳?
それでゴルフやってるってのはすごい話である
まあ、最近TVで視て初めて知ったのだが・・・
私はせいぜい尾崎や青木くらいしか知らなかった
ほんの少し前に「ゴルフは自然と親しむスポーツと言いながらゴルフ場を創るために自然破壊をしている」等と謳われたが・・・
スキー場作るにしても同じことしてるので、それをいう奴はスキーもスノーボードもするなと言いたかったのは私だけではあるまい
だいたい日本の山は青々としているが、原生林なんてものは殆どなく
家屋を作るために里山に木を植えておくのが普通の話であった
それを教えて貰わずに親を亡くしてうやむやになってる山が多いだけってことを知らない人が多すぎて困る
日本人にスギ花粉症が多いのも、杉を不自然に増やした結果も手伝っている
だいたい、野球場にしろサッカー場にしろスケートリンク創ることに関しても、
どれだけエコロジーとかけ離れてるか解ったものではない
なんでもいいから理屈付けてスポーツを否定するなら、そいつはスポーツをやることも見ることもやってはいけないと思うのは別の話としておこう
話がそれたが、件の杉原さんである
以前のトーナメントで尾崎と優勝を争っていた時の事をTVでやっていた
尾崎がパットを外せば杉原さんの優勝が決まる
・・・惜しくもパットが外れる尾崎
その時の杉原さん、誰にもわからないくらいに少しだけ笑みを浮かべただけで尾崎選手に握手を求めていた
その時の事を聞かれて杉原さんが答えた事・・・これが忘れられない
あの時は勝った、けどその何倍も僕は負けてるからね
負けた者に対しての礼儀というものを、この人はキチンと心得ておられる方だ
流石は戦前の人とでもいうべきなのか、わからないが・・・
これは日本人にある武士道の精神ではないだろうか
中学校の頃の担任の先生がおっしゃったことばを思い出す
優勝というのは「優しい」からこそ「勝てる」ものだと
優しさの無いものは決して勝てないと仰った
敗者に対する態度、特に昨今のスポーツではここぞとばかりに走りまわったりガッツポーズをしたり・・・実に醜く見えてしょうがない
サッカーのような元々下賤の者の遊びは仕方がないにしても
国技たる相撲においてそれを見るのは頂けなかった
剣道ではガッツポーズをしたら1本を取り消されるという
そのような美しい武士道精神を、日本人はいつまでも忘れないでいたいものだ
PR