先日、大学の後輩から電話がかかってくる。
数日前から歯が痛いらしい、歯医者の不養生である。
で、私に治療してもらいたいとか・・・
う~む・・・
頼られるのは悪い気はしないが、同業者の治療ってのは緊張するなぁ。
7/10日の記事にも書いたが、歯科衛生士のタマゴってだけでも気を使うのに、
ましてや、ドクターともなるとプレッシャーである。
まあ、だからといって断るわけにもいかないだろう。
だが、この後輩・・・
実は家が歯医者で家族も歯医者である、
なのに、あえて私に頼むのか?家でやってもらえばいいじゃないか?
なぜ私なんだ? と考えたが思い当たる節がある。
まず、治療内容
流石に同業者だけあって、私がわざわざ診断しなくてもいい。
むこうが勝手に診断して治療計画を決めてくれるのでその点は非常にラクである。
そして、彼が出した結果は「歯髄炎」平たく言えば歯の神経が炎症を起こしているというものだ。
で、「抜髄」ようするに神経を抜かなくてはいけないと診断した模様。
そして、私が大学で仕事をしていたペーペーの頃・・・
実習で賢しげに「抜髄」を彼らに教えていたのだ、技術も知識も今の1/10もあったかどうか危ういのに・・・
しかし、彼らにとってはペーペーでもベテランでも同じ「先生」なのだ。
その後、富山に戻り 彼とは何度か酒も飲んでいるが、やはり今でも彼にとっては「先生」なのかもしれない。
しかし、であるならば・・・彼が求めているのは「完璧な治療」か?
うう~む、プレッシャーである。
よくよく考えれば、いつもの治療とそれほど大差もないのだが・・・
で、そいつの歯を診てみると既に削られて、少し神経も抜かれている。
曰く「痛かったのである程度自分でやった」とか・・・
そんな恐いことよくできるな、私は自分の歯を削るなんて絶対イヤなのに。
彼はしばらくの間、我が ほたる野歯科医院に通うことになりました。
まあ、歯医者に選ばれる歯医者だと思えば悪い気は全くしないものだ。
おだてと甘いものに弱い私・・・
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