家の者が静岡に行って買って来た土産のひとつに
佃煮があった(いなごじゃない)
しかしなんだこれ?
肉の佃煮のようだがいったい何の肉だろう。
そんなに筋張ってなくて食べやすい。
歯の間にはさまるような事も無く食べていた。
だが何の肉かはイマイチ判らない。
脂身もない、佃煮の肉にそんなのが多いわけは無いか・・・
「これ何の肉」
と聞いたところ驚いた
帰ってきた返答はなんと・・・
「豆腐」であった豆腐の佃煮だが、肉としか思えない。
でも噂に聞いた事はあった。
精進料理のもどき料理にたしかにそんなのがあると・・・
豆腐や湯葉を佃煮にして肉そっくりにしたものがあるらしい。
「肉もどき」とか言われるらしいが初めて食べた。
有名なもどき料理には「がんもどき」がある。
雁の肉に似せた精進料理だ。
肉を食べたい坊さんたちが苦肉の策として料理に工夫を凝らしたのだろう。
でも、がんもどき食べても「所詮もどき料理なんてこんなものか」
としか思わなかったので、肉もどきもたかが知れた食べ物だろうと思っていた。
それだけに強烈な食べ物だった。
豆腐の佃煮・・・
なるほど、これがあると肉なんていらんかも。
古い街ってのは日本の昔ながらの歴史を示すような料理があることが多いが。
横手に住んでた頃も、ウサギをよく食べたが・・・四つ足動物がご法度な時代に、ウサギの耳は鳥の羽の変化した物でウサギは鳥の仲間とこじつけて食べた名残だし・・・
こないだのイナゴの佃煮も、肉でとれないタンパク質を確保するための料理なのだろう。
古い街に行ったら珍しい食べ物を探そうと思う。
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