私が富山の実家に戻ったのはヒメが12歳になってから、かなり老け込んでいた。
寝てばかりいたヒメ
ところが、私が帰ってくるとヒメもかなり嬉しいようだった、仕事から帰るとその都度 東北から帰ってきたかのように喜んで出迎えてくれる。
私も可愛がる、歯が抜けているので私が噛んで柔らかくした肉などをたくさん食べさせて、休みの日は必ずサンポに連れて行った。
するとどうだろう、もう長くはないのかな・・・と淋しい思いをしていたのだが、
みるみる若返ったのだ、よちよち歩きは走るようになった。
やはり、食事と運動は健康の基本である。
ある日、帰ってみると 楽しみにしていた とらやの羊羹がない。
私の分あと2切れあったのに。
聞いてみると、お客さんが来た時にヒメが食べたと言われた。
「な~んだしょうがないな~」
相手がヒメなら笑って許せたものだ。
若い頃のヒメ 顔が違う
ちなみに1歳か2歳?
ポーズが決まっている
さて、我が家の近くに結構美味いフランス料理の店がある。
私が帰ってきてから 私のおごりで、時々食べに行った。
ヒメに「お留守番」と言うとシッポがス~ッと下がる、とても可愛そうだ。
ある日妹がそれを見かねて連れて行った。
ヒメは行儀がいい。店の雰囲気を察知したのか、一言も声を漏らすことはなかった。
それ以来、ほぼ必ず連れて行っていた。
富山は魚が美味い。ヒメは特にタイのムニエルがお好みだったようだ、贅沢な。
そんな風に甘やかしていたし、病気もしなかった。
可愛がるだけ可愛がったので、大きな後悔はほとんどない。
いなくなった時はそれは淋しかったものだが、今では笑って思い出を話せる。
13~14歳のヒメ
おバアちゃんのこたつから顔だけ出して寝るのが好きだった。
しかし、あまりにも犬としては育てなかったような気がする。
犬の友達もいなかった。
そこで、エリはヒメの時に出来なかった事を経験させてやろうとしている。
幸いエリは車酔いもない、フレンチは無理だがドッグカフェには行ける。
サンポも毎日のようにさせてやれるし、犬の友達もいる。
そして、今はインターネットで他の犬たちの様子も知ることが出来る。
いろんな情報を仕入れて、エリを育てていこうと思う。
後悔はしないように。
無題
Re:無題
この記事にトラックバックする