私が習っている陳式太極拳の先生の先生は現代の達人である。
そして、その従弟の先生も中国十大武術名人の一人・・・
つくづく陳氏の太極拳ってのは凄いものであると思う。
しかし、達人の先生方とはいえ霞を食べて生きておられるわけではない。
合宿の時などいっしょに宴会しているが、よくお酒も飲まれる。
特に先生の先生である小旺先生などはベラボーに酒が強いと聞く。
その小旺先生、なかなかお茶目なところがあると兄弟子に聞いた。
パフォーマンスとして、生徒の関節を極める・・・
その時に逃げれる方向を作って極めるのだそうだ、
当然、関節など極められると痛いので逃げようとするが、逃げたところでまた極められる。
逃げて逃げて、極められて極められてを続けていくと笑いが起こる。
逃げている姿が、まぬけなバレエみたいに見えていたとか・・・
達人のお茶目さだと言う。
他にも動物園だかサル山に行った時にサルに餌を投げる
投げたのはボス猿が取って食べる
2回目もボスが取って食べる
で、3回目に石を投げた・・・
ボス猿はまたとって口に入れたとこで騙されたと気づき顔をしかめてペッと石を吐く。
それ見て指差して笑ってたとかそんな・・・
そして、その従兄弟の正雷先生
日本に来た時にウチの先生が、ゴルフ練習場に連れて行ったそうである。
先生は流石に体の使い方が上手いらしく、250ヤードを飛ばすとか、もうプロ並みの飛距離だ。
そして中国武術十大名人の正雷先生・・・
初めての挑戦だったらしいが、空振りばっかりでまるで当たらなかったそうである。
やっぱり色んなところが違うんだろうな~、各運動で形態が全く。
たとえ武術の名人でも、初めてのスポーツには苦戦するというそんな話
この2人の先生にまつわる面白いエピソードを聞いた。
小旺先生がオーストラリアにおられた頃、日本から先生や何人かで「大刀」を習いに行った。この時の写真がテレホンカードになったのを持っている。
習う前に予習していく、しかし習った型は1回転するところを半回転しかしない。
「ここは1回転じゃないんですか?」
「半回転だ」
そして、そのまま習い終え日本に帰ってくる皆様。
暫くしてオーストラリアからFAXが届く。内容は
「アレはやっぱり1回転だった、詳しいことは正雷に聞いて」
と、いうなんかそんな・・・弘法も筆の誤り?
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