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富山県射水市 ほたる野歯科医院 院長ブログ  「この院長はこう語った」

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スポーツではないので

延々とマウスガードについて書いてきた、こんなに書けるものかと思ったが

一度文章にして自分の考えを整理する事も大切だと最近思う

さて、そこまで書いておきながら自称文武両道なる私 マウスガードは使っていないという現実がある

 

私の趣味の分野において、音楽がある

ファゴットを吹き、指揮をしていたわけであるが

楽器吹くときは口をあけるので必要ない 歯並びは良いとは言えないが、別に口腔粘膜を傷つけることはないので入れなくてもいいのである

 

指揮をするときは、確かに食いしばる事も少しはあるか

だが、正直に「指揮」ってのは腕を振るだけのものではない

顔の表情もかなり大切なものである

小澤征爾なんて棒振る時の顔がいいんじゃないだろうかと思うしな

そんなときにマウスガード・・・別にいいかもしれないが

オーケストラのメンバーが嫌がるだろう、音楽やる奴には神経質なのが多いし

 

で、太極拳もやっている私

特に実際に組み合って戦う「交手」この時にマウスガードがあるのは大変いいことである 力がいつも以上に出せるだろう

だが、はめていない なぜか?

 

交手というのは一見すれば相撲か?と思われることだろう

円の上で押し合い引き合い、円から出したら勝ち円の中で倒したら勝ち

だが、相撲も太極拳もマウスガードを使用したりしない

これにはだれも口には出さないが理由があるだろう

 

 

薩摩に示現流という剣術がある 有名なもので知っておられる方も多いと思うが

稽古はユスの棒で立木に向かって独特の叫び声とともに打ちかかるとか

ちなみに本来は「チェストー」とは言わないらしいが

 

その示現流、稽古などは全て平服 ようするに普段着で行うらしい

これは、「非常時にいちいち着替えたりするものではない」という考えからのものらしい

 

そう、「武術」は「スポーツ」ではない

「スポーツ」は「遊び」である

オリンピック アーチェリーで銀メダルを取った有名な先生がそう仰っていた

「遊び」は準備万端にして怪我しないように「用意・ドン」で始めればいいのだ

 

しかし武術というものの精神は

「何時いかなる時でも」というものがないといけないものだ

そんな時にいちいちマウスガードというのは武術の精神に反するものがある

そんな理由でつけないのだろう

 

が、まあ歯科医師の立場上 人によっては稽古の時くらい入れておいた方がよさそうの人もいるのが事実である

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