士別れて三日なれば 即ちまさに活目して相待つべしとある・・・・
私の習っている日本陳式太極拳学会では、交手というものをやる。
交手とは、言ってみれば対戦形式の一練習法だ。
擂台(らいだい)と呼ばれるサークルの中で、相手を倒したり押し出したりしてポイント制で勝負する。
ちなみに打撃なし、脚はあげない、両手で掴まないなどのルールがあるが、傍から見てると相撲のように見える。
熟練者は相手の力を受け流して重心を崩し、ヒョイとひっくり返したりするのだが、私のような未熟者は力まかせに押したりしようとするので、なかなか見苦しい。
千葉では月に一度 練習があるが、富山から行くのは結構辛い。
根性がないとか言うなかれ、実は開業前にこの練習に行ってアバラを折ったのだ。
開業した頃はアバラが折れたままだった、寝るのも辛かったわ。
対戦形式なのでこんなこともある、であるから行く時は気軽に行けるものではない。
体調を整えて気合を入れないとダメなのだ。
そのアバラを折った時の練習で、小学生に会った。
今度中学生になるとか聞いた。
この会もそんな若いのがいるんだなぁ と嬉しかったものだ。
太極拳という先入観からか、小学生で始めようという者は少ない。
中国の名人、達人達は幼い頃からやっているワケだから、スタートがちがうのだ。
実際、中国の河南省 温県 陳家溝 (太極拳発祥の地、太極拳の里と呼ばれる)に行ってきた学会員が撮ってきたビデオを見せてもらったが、小学生くらいの少年が それは見事に型を演じていた。
しかも、第二路・・・速くて獰猛な2段階目の型である。日本の小学生でこれをやる者は先ずいない・・・
私だって太極拳始めて5年くらいしてから教わった。
なんていうかレベルが違うものを見た感じだった。
我が、陳式太極拳学会は年に一度 合宿がある。
その時に聞いた、この間会った小学生・・・いや、中学生になったらしいが。
結構強くなっているらしい、若いうちからやってると上達が違うと皆が話していた。
「凄く強くなってるよ、彼」と
その年は結局その少年には会えなかったか・・・・
次の年の合宿で聞いてみた
「どうです?彼また強くなってます?」
スゴイ答えが返ってきた
「ん?彼?あぁ・・・・もう勝てないかもよ」
ときた・・・たった一年でそんなに違うのか?
むう、イカン・・・・こっちは開業したこともあって鈍りきっている。
その1月後か2月後、体調を整えて気合を入れて、千葉に向かった。
確かに強くなっている、前にあったときとは別人であった。
しかし、私もいちおう10年太極拳をやっていた身だ。
負けてたまるか・・・本気だ
ウオリャァ!
なんとか1度勝った、ふう・・・まだまだ中学生なんかには負けないぞ。
次の日は全身が筋肉通だろうけど・・・・
しかし、その日の夜にショッキングな話を聞いた。
彼、どうやら空手の稽古の後に太極拳の稽古に来ている模様。
なんつー体力か・・・
うちの会長も張り切って、将来は彼をK-1に出場させるとか・・・
そしたら言ってやる
「ワシは昔、あの小僧に稽古つけたことがあったモンじゃよ」って。
無題
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