昨日書いたが、兄弟弟子のプロカメラマン
彼のことで忘れられないエピソードがある。
何年前だったか、
千葉で太極拳の合宿をしていたときのことだ。
その時の練習は、「交手」
打撃なしで組み合って、相手をすっ転ばせたりする練習法だ。
この練習は結構きつい・・・
初日に腕が90度以上あがらなくなり、次の日は全身が筋肉痛になり、帰ってからも、1週間ほどは動きづらくなる。
この時は合宿も最終日、皆ヘロヘロな状態だった。
練習中・・・不意に何かの警報音が聞こえてくる。
外に止めてある車だ、
置き引きとかの為に車にヘンな事したら鳴るようになってるヤツだ。
しかも、その車・・・
こともあろうに師匠の車だった。
いち早くそれに気づく師匠。
弟子も皆、数瞬遅れて事情に気づいた。
外を見ると驚いた・・・
師匠は軽身功でもやっているのかというような速さで曲者にとびかかり
その腕をねじ上げていた。
武術家の車狙うとは運の悪いドロボーである。
しかし、このドロボー・・・しらばっくれはじめる。
だがこちらにはプロのカメラマンがいる・・・証拠写真は?
・・・ありませんでした。
しかも、カメラさえ手に取ってなかった。
この決定的瞬間に・・・
で、その兄弟弟子の言い訳は
「フィルムがもったいなかった」
という素晴らしいものであった。
デジタル化になった今、もう許されない言い訳だろう。
軽身功・・・中国武術の練習法の一つ 体を身軽にする忍術のような技を学ぶ。
達人は、雪の上に足跡をつけずに走ったり、壁に張り付いたりできるという、ホントか?
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