先日、何気にTVのチャンネルをいじって目にとまる
ヴェブレン効果というのをやっていた
通常、需要というものは価格の高騰に伴って減少する
要するに高価いものは売れないものであるはずだが、必ずしもそうではない
高価いものと安価いものがある場合に高い物を買う
金持ちのみせびらかしの心理であるというものであった
そういえば先輩が車を買おうとしていた時の事
結構良い国産車にするか、時々見かける外車にするか迷っていた
私は車には無頓着で、国産車か外車かスグに判らなかったりするのだが
その目から見ると、その外車を買う理由がよく解らなかった
先輩に訪ねてみたところ
「それは、お前 見栄が大きいよ」
と、実に解りやすい一言 精神科医は自分の心理も正確に分析しているのか
他にも、高価い方を買う理由としては安心感を買うという心理も働くらしい
なるほど・・・育毛剤だってちょっと高価いほう買う方が精神衛生上はいいわな
このような心理は我々の職業の分野にもある
HPを見て貰えばわかるが、当院で使用している冠・・・いわゆる歯のかぶせ物
ウチはハイブリッドの値段を少し下げた、こちらを患者さんに選んで貰おうと
言わば、損して得をとれ といった気持からである
が、意に反した事が起こった
意外にも、ポーセレンのほうが売れたのだ
どうせお金を出すなら少しでも良い物を入れたい・・・と思われるものらしい 患者さんが医療に対して安心を求めておられる証拠だろう
富山の有名な整形外科もあまり忙しく仕事をしたくないという理由で保険外の患者さんのみ受付・・・
にしたところ、患者が殺到 やってられるかと値段を釣り上げたら更に患者さんが来たという・・・内容は変わらないのに
しかしながら・・・リーマンショック以来ポーセレンよりもハイブリッドのほうが多く出ているのが事実だが・・・
歯科というのも世の中の流れに逆らう事は出来ない職業である
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