医療の番組を見るのがワリと好きである
ちょっと前までやっていたドクターGで、録画したまま視てないものもあるが
いずれ時間が取れたら視るつもりだ
好きなのは単純な好奇心というのも一つの理由だ
・・・だが、やはり医療人として「勉強になるものは視ておかなくてはならない」という使命感もあるだろう
今年も来院した患者さんの中で何人かはアレ?
と、思う事があった
私がこのまま治療して良いのか?と迷うのである
つまり、口に症状が出ているが 歯医者の分野なのだろうか?
と迷うのだ
総合病院に勤めている親戚に相談したり、紹介したりした
すると、たいていの場合 やはり歯科の分野では無かったりする
我ながら的確な判断だと言いたいが、つまるところ私は何もしてない・・・
「他の歯医者さんで治療したが、診て欲しい」
と、いう主訴で来院される方は結構こーゆー場合が多いのですぐ解る
で、気の毒な事に やらなくて良い治療を前の歯科で受けている場合もある
だが、前の先生を責める気も無い
やはり、自分を頼って来院される患者さんに対して
「何かしなくては」
と、思うのは当然の使命感だろう
だが、やはり やらなくて良い治療はやりたくない やってはいけない
そこを見抜く目は必要である 色々と養わなければならない
東日本大震災の後 現地の歯科医師の話では「ブラキシズム」つまり寝ている間の歯ぎしりや喰いしばりが、異常に多くなったと云う
歯科の分野なら、マウスピースを使って 歯や咀嚼筋を守るという処置が取られるのが一般的だ
だが、「ブラキシズム」そのものが治るわけではない
この場合は本来ならば、精神科等とも連携をした治療が必要になるはずである
逆に、咀嚼筋は頭骸骨にまで及んでいるため 上記の「ブラキシズム」が原因で 頭痛が起こる事がある
だが、例えば内科等で頭痛を訴えても その医師が「ブラキシズム」を見抜けなければ解決しない場合もある
医療人である以上誰しもが 華佗やシャルル=アンリ・サンソン 華岡青洲
あるいは漫画のブラック・ジャックのような存在にあこがれる事だろう
私もそうであるが、同時に自分の凡庸さは痛感している
人類がコツコツと系統化し、特別では無くなった医療は 私のような凡庸な人間でも学べるようになった
上記の天才らとは程遠い存在の私に出来る事は
現在ある「医療」をただ提供するだけである
その為にもがき続けているのであるが・・・
とりあえず、時間を作ってまだ見ていないドクターGは早めに視ておこう
無題
Re:無題