昨夜、大船渡の大先輩にようやく電話してみた
通信も困難だろうと思っていたが案外すぐに繋がる
この人の家はどうなったのか?家族は無事なのか?こんな時期に電話をして良いものか?と悩んだが、人づてに無事と聞いてはいたので安心はしていたが
大丈夫そうだった、少し咳き込んでいたのは寒いからかもしれない
暖をとるのも一苦労だろう
しかし、家は無事 少し広い所にあるこの人の家には波は来なかったらしい
歯医者であるこの先輩 慌ててスタッフを帰した
このスタッフの人達が、渋滞にあったという だが渋滞に会わなければ波にのまれていただろうという事であった 間一髪だ
今までに体験した事の無いような揺れ、近所の人と広場に集まって話をしていると津波が来たというニュースが入ったという
色々言われている津波だが、この方の仰るには20メートル
人類の英知を嘲笑うかのようだ
街がなくなったと言っていた
地震の翌日に警察がこの先輩の家を訪れ、遺体の身元確認作業を手伝ったという
内科の先生も呼ばれていたらしい、が 町の医者や歯医者は法医学に疎い
苦労されたという事であった
が、この先輩と話をしていて印象的だった事がある
街はまた復興するだろうと確信を持って仰った
人はまたこの町に戻って来るだろう・・・と
現地に居る人の生の声である
TVでも時々言っている・・・が、遠く離れた地に居る我々の目には
あんなつらい目にあった街に、また戻る事があるのだろうか?とも思ってしまうのだが
この事だけは確信して仰っていたのが印象深かった
もうひとつ 良いニュースを聞く
私が所属していたオーケストラ部は夏休みに大槌町のさんずろやという民宿に合宿に行っていた
海の見える良い場所にあった それだけに心配だったのだが
店の人が無事だったらしい この大先輩とコンタクトをとった指揮者のO先生が、いち早く電話で確認を取っておられたという事である
まあ、誰よりもあの合宿に参加してるからな、あの人 心配だったのだろう
店はどうなったか?それは知らなかったが
だが、また復興するだろう街
何年か経ったら、思い出の大槌町に行ってみたい そんな気になった
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