昨日ちらっと良い治療と書いたが・・・
この良い治療という言葉は結構クセモノである
なぜなら、ドクター側と患者側で 良い治療というものは全く別のモノであるからだ
ではドクターの思う良い治療とは一体何か?と考えてみる
ドクターはまず結果を出したいものだ
安定した結果
再発しない治療
特殊な技術や道具が必要ではなく、ほぼすべての歯科医師が使用できるもの
こんなところだろうか?
では患者が求める治療とは
痛くない
削らない
長持ちする
早く終わる
・・・というところか?
前者と後者は折り合わない場合が多い
例えば、歯石をとる時 あまりにも汚れが深いのできれいにする時はどうしても、少し痛い あるいは麻酔をしなければいけない
患者にとっては痛くないのが良いのだろう が、痛くない場合は綺麗に出来ていない・・・とすればドクターにとっては悪い治療だ
そして、虫歯や歯周病は一朝一夕で出来るものではない
長い間時間をかけての不摂生が祟る・・・そんな場合がほとんどである
それをほんの数日の治療で済ませる
等というのは往々にして無理
患者がやって欲しい事と、歯科医師が出したい結果には
このような差がある事を解って貰いたい
いや、こちらもなるべく患者さんが欲しい結果に近づける努力は怠っているわけではない
が、患者が欲しい結果だけを重視して、医療の本質をおろそかにすると
「患者に媚びる」結果になり 治療結果が悪くなってしまうことがあるということだ
常に葛藤の中に居るんだよなぁ
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