大阪の街での出来事である 御堂筋を南に歩いている時の話
結構な長距離、だが私は何年も前だがナンバ歩きをなんとかモノにしたので長距離も結構早く移動できる
・・・が、やはり日頃は歩かない
しかもヘタすれば家から一歩も出ない日すらある
自然、呼吸が荒くなるわけだが この時に異変に気付いた
無意識に口で呼吸していた
気付いて鼻の呼吸に戻そうとして、むせ返りそうになる
口の中が乾ききっている しかも大阪の汚い空気で気道が変な感じである
最近色んな本を読んだ中で、気になるものに出会う
口の呼吸が色々な病気を引き起こす原因になる
というものである
我々は口の専門医である
大学の授業等でも、一番最初に口の働きとして習う物の中に「呼吸」も含まれる
が、その本を読んで思い始める
口は元来呼吸をする器官では無いのではないか?
口で呼吸をするのは人間だけだそうだ
いや、犬もする
が、確かにアレは体温を調節するために舌を出している・・・という話だ
そもそもクジラなんて背中に鼻の穴があるではないか
人は言葉を憶えた為に鼻と口の働きが曖昧になってしまったようだ
だが、鼻は天然の加湿機能付き空気清浄機である
私が読んだ本も、顔の筋肉を鍛え 口を自然に閉じるようにして日頃から鼻で呼吸するように薦めている
そして、結果 鼻を鍛えると云うのは、口を鍛えることにもつながる
現在、肺炎で入院している70歳以上の約7割が「誤嚥性肺炎」なのだという
要するに、口の中の雑菌を吸い込んで肺炎になるものであるが
鼻で呼吸をしていれば、かなり防ぐ事が出来る筈
職業柄、この話は実に興味深い
これからもう少し、意識して勉強してみるつもりである