さて、いよいよである。
毎年、この日を楽しみにしているのだ・・・・
一年間待ち続けていた。
ボジョーレーヌーボーの解禁である
たかだかフランスよりも日の開けるのが早いだけで日本で流行った
あちらでは500円しないと聞くがこちらでは3000円近くなってるか?
昔は2000円しなかったのに・・・ユーロが強い
これについては、私の蔑視してやまない「ミーハー」という連中がいなければ飲まなかったろう。
バブル期には6000円を超えるようなバカな値段を見た事がある
(その頃は酒は飲めない歳だった)
しかしながら、その面白さにハマッて以来 飲み続けているのだ
私は1993年の物まで飲んでいる筋金入りである。
この年のヌーボーを飲んでいる日本人は少ないだろう、
逆に、この年のを飲んでいる日本人は本当に好きなのだ・・・
なぜならこの年はフランスが核実験を行った年だ。
日本人の核に対する嫌悪感はおそらくは世界一だ、ボジョレー飲むようなヤツは少なからず非国民のように見られた。
日本では不買運動が自然に起こった、記憶しているヒトは多いだろうが年までは憶えていないだろう。ボジョレー飲んでたおかげで私は憶えてるが・・・
戦争中、軍医だった私の祖父は投下後の広島に行った。
73歳だったか?無くなった時は、それが原因であろう病気で亡くなっている。
それでも私はボジョーレーを飲んだ。
別に酒造ってるヒトが爆弾作ってるわけではない。(酒飲みの理屈)
ボジョレーに血眼になる私に対してよくこういうヒトが居られる
「飲むモンじゃないでしょう、あんな全然寝てないワイン」
私にこう言わない事だ、
これを私に言った人で私よりも寝ているワインを飲んでいるヒトは未だいない。
私に言わせれば酒を知らないという いい証拠である。
こう言った人はここぞとばかりに言葉でいぢめて反省をうながしている。
酒を飲むときに感じる幸せのひとつに自分よりも年長の酒にときめき、ドキドキしながら敬意を払って飲む・・・というのがある。
これは年を追うごとに難しくなる、人生でこの後何度味わえるのか?ほんの時々しか味わえないが、やめられない。
しかしながらボジョレーヌーボーもやめられない。
最近で一番美味しかったのは2003年、この20年で最高と言われた年だ。
そして、その前は1997年、90年代最高と言われた当たり年である。
上記の年のブルゴーニュのワインを見たら、優先的に飲むようにしている。
ボジョレーヌーボーを飲む楽しみの一つは、その歳のワインがあたりかはずれかを調べる所にもある。
と、言って私もそこまでグルメではない。
毎年の細かい違いなど鮮明に思い出すわけではない。
そこで、誰でもわかるボジョレーの当たり外れ・・・ちなみに私の独断と偏見
同じ生産者の、ボジョレーヌーボー(スタンダード)とボジョレーヴィラージュヌーボー(ヴィラージュ)を飲み比べる。
その差が大きい年が当たりだ。当たり年はランク上のヴィラージュがとても美味い。
樽から直接出してくれる店があるなら樽出しのスタンダードを飲むのもお薦めである。
普通の年は樽だしのスタンダードのほうがビンのヴィラージュよりも美味い
ところが当たり年はビンのヴィラージュのほうが美味かったのだ。
私は1994年以来、ジョルジュ・デュブッフ氏の物を必ず飲んでいる。つまみはピッツァで、
帝王と呼ばれる人で、とてもフレッシュだ。痛むのも一番早いと聞くが いかにもボジョレーらしいフルーティーな味である。
毎年、ボジョレーヌーボーが解禁になるとニュースで言う
「今年は葡萄の出来も良く、当たり年だということです」
これを聞くたびに嫌になるが、まあしょうがないか
まさか
「今年は天候が悪く葡萄の出来も良くない、ハズレ年だということです」
とは言えまいから・・・・・
無題
Re:無題
無題
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