ある日の事、たまには晩酌にいい酒を飲もうと思い酒屋へ買いに行く
なかなか品揃えのいい店だ、他の店ではめったに見られないものが多い
で、買ってきた酒
シャトー・ヌッフ・デュ・パプの1993年
こんなものが置いてあるなんて良い酒屋だ、有名な酒でファンも多い
私も大好きで定期的に飲んでいるワインである
だが、家に帰ってよくみてみると何かおかしい
すでに上の部分を切り取って抜栓してしまっているが、残りの部分を見て頂きたい、妙にシワが寄っているのが判る
これはやられたかもしれない・・・
ワインはコルクをしてその上に銀紙というか・・・まあおわかりだろうがそれを巻いてあるのが普通である
ワインを買うにおいて注意しないといけないことだが、このコルクにシワがあるものは注意が必要なのだ
あの銀紙をグイグイと引っ張ってとる
そしてワインの栓を抜き中身を抜く
そしてビンの中に他の酒を入れて、件の銀紙をまた被せる
こうやって中身をすり替えてしまうという悪質な行為があると聞いて知ってはいたのだが・・・
よもや、自分の買った酒にその形跡があるとは思っていなかった
で、抜いた栓がこれ
栓を抜く時にコルクを見たが、カビの一つも生えていない
そして、コルクに着いているワインのシミ・・・
浅い そして酒石のかけらも付いていない
93年のワインなら16年寝ているわけか?それでコルクがこんなに新しいはずがあるものか リコルク(古くなったコルクを変える)やるのは30年ほどたってからだ、16年程度でやるわけがない
で、肝心なのは味であるが・・・
流石にまあまあ飲める物は入っている模様
ヌッフ・デュ・パプにしては癖がないか、あるいは新し目の同じ酒か?
食べ物の味には無頓着な私だが、飲み物にはそこそこうるさい
間違いなく93年のヌッフではないのが判る
こいつはやられたな・・・いい経験だが
私の行くバー 高岡のある店だが
店の酒の2/3はシングルモルトという凝った店
だが、さらに驚きなのは決まった酒屋から「正規輸入品」しか買わないのだ
店のマスター曰く それ以外は信用できないのだそうだ
ウィスキーでも同じような手口で詐欺が行われていることは多い
間違ってもネットで買ったりしない方が良いのだ
店自体に信用が置けないと、このような事が起こる
しかしながら、今回で一番不幸なのは・・・
私が「こーゆー事」を見抜ける奴だったことじゃないだろうか?
味に無頓着で知識がなければ、うまく騙されて幸せな晩酌を楽しめただろう
まあ、実際騙されている人は多いんだろうな~
凝った店ってのはいろんなルートで酒を入手するが、そこが落とし穴になりかねんわけか
この酒買ってきた店のマスターはまだ若かったからな
今度どーゆールートで入手したか聞いておかねば・・・
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