子供の頃に読んだ本で なにこれ?
そう思ったものがある。
たしか日本の神話だったと思う、スサノオノミコトがヤマタノオロチを倒すとこだ。
生贄の娘の家族に対してこう言っていた
「お前たちは米をよく噛んで、強い酒を造ってくれ」
オロチを酔わせて戦う気らしいが・・・
なに?噛む?そんでどうすんだ?
数年後、あるTV番組でその正体を知った。
その番組では実際に米噛み酒を作って飲んでいたのだ。
なにぶん小学生の頃だったので、どんなヒトがそれを造ったかまでは憶えてない。飲んでいたのはオッサンの俳優?だったが。
「昔はここで、ぺっぺぺっぺと造っていたんでしょうね~」
渋い声でそんなことを言っていたのが忘れられない。
唾液中のアミラーゼを利用して穀物を糖化させて発酵させる。
こうやって造る「噛み酒」というのは日本以外にもあったようだ。
歯医者になった今となっては・・・
信じられねぇ!!
口腔内の常在菌とかを顕微鏡で見たりするような専門教育を受けてしまってるから特にだ。
造るのは処女 特に巫女さんだったか?限定されていたようであるが。
そりゃあ、ジジイやババアがそんなことしてるの見たら暴れてやるって感じだ。
ワインを造るのも似たような感想を持った。
有名だがワインは足で踏んで造るものだ。
TVでブルゴーニュのワイン造りをやってた番組があった。
ボルドーの方は、近年の機械的、化学的技術を取り入れてる所が多いと聞くが、
ブルゴーニュは昔ながらのやり方が多いらしい。
だからといってこの醸造所は乙女たちに葡萄を踏ませてたのではなかった。
なんと葡萄のプールにスッポンポンになった爺さんがはいってバシャバシャ泳いでいた。
「これが最高に美味いワインを造る秘訣さ」
ってさも誇らしげに。
酒なんて大人になっても飲まないでおこう・・・
子供の頃にもっと強く誓えばよかった。
無題
Re:無題
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