8月にオーケストラ部の部室に行った時。
テーブルの上にペットボトルのお茶・・・そして菓子が置いてある。
別に珍しいことではない、私の現役時代からそうであった。
菓子を買ってくるのは、やはり1年生の仕事である。
だが、私はあまり買いに行った記憶が無い・・・
当時から偉そうだったか?いや、そんな筈は無い。
他の1年はサボり魔どもだったし、私が一番部室に居た1年だったろう。
楽器運搬の仕事もよくやったほうだと思う。
部室はエレベーターの無い建物の4階にあるので体力が必要だった。
だが、楽器を下ろしてスグに自転車で目的のホールへトラックより早く行く。
信号もあるが・・それはまあ、うまいことすり抜けるのだ。
そしてそこでスグに楽器おろしを手伝う。
他の1年生の5倍ほど働いていたと思う。
しかしながら、菓子はあまり買ってきてない。
だが、思い出した・・・先輩たちは故意に私に行かせなかったのだ。
クラブにも慣れてきた頃、使いっパシリで行ったことが数回あった。
お金を渡されて「何でもいいからテキトーに買ってきて」
と言われる。
しかし・・・ここで問題が起こったのだ。
私が買ってくる菓子は、
やわらかめの甘いものばっかしだった。
これは私の嗜好である、咎められるようなものではない筈だ。
だが、普段から、家でも間食といえば甘いもの。
ポテトチップスなど自分で買ったことは一度も無い。最後に食ったのも年単位で昔だし・・・カキヤマや煎餅も食べない私。
カキヤマや煎餅は嫌いじゃないけど、食べたいと思うことはない。
で、買って来るたびに不評だったものだった・・・
ついに、「スナックかって来いよ」と条件を出されたが、私がしぶしぶ買ってきたスナックは
「東ハト キャラメルコーン」だった。その先輩はそれをみて、してやられたって顔をしてアタマを抱えていたっけ。
そのウチに私の嗜好は少し世間と違うらしいと気づいたが、長年のクセが抜けるわけではないし、他人の嗜好など気にも止めなかった。
で、そのウチ先輩たちは私に菓子を買ってこさせるのをやめた模様。
部室のテーブルには私好みじゃない菓子が並ぶようになったのであった。
PR