１通のメール

私には楽しみにしているイベントが年に幾つかある

その楽しみを糧にして、日々の仕事に勤しんでいるワケであるが

今年も８月に恒例のイベントが行われた

岩手医科大学管弦楽団の定期演奏会である　何回目かはもうどーでもいい

今回もまた８月に行われるという・・・やめてくれよ暑いのに

それに現役部員が医科学生オケ（日本中の医大生の有志によって行われるオケ　様々な出会いとその後の人生に影響するであろう経験ができると思っている）に行く事が出来んじゃないか

 

しかし、この機会にヨメに私の第２の故郷を見て貰いたいという事もある

盛岡を観光して、お粗末ながらも熱の入った学生の演奏を聴いて　宴会に少し顔を出して旧交を温めて

のんびり楽しもうと思っていたのだが・・・

 

４月２３日に届いた１通の電子メールをきっかけに事態が思いもよらぬ方向に動いていく

 

時はさかのぼり４月２３日　

私の結婚式が４月２５日だったので式の２日前である

結婚式の招待客からのメールが殺到し準備に追われていたところに思いもよらぬ方からのメール

岩手医大の先輩　オーケストラ部でのFg.とトレーナー（学生指揮）の両パートでも先輩でありお世話になっていた梅杉先輩からのメールだった

 

学生時代　トレーナーパートの先輩として指導してくれたO・野寺先輩の結婚披露宴が私の披露宴の１週間前にあり、それに出席した梅杉先輩が私の結婚式の話を聞いたという事での祝いのメールでの書き出しであった

 

式の直前にこんなメールを戴くととても嬉しいものである

招待客の人数を制限なく呼べるモノなら呼びたかった人はまだまだ居るのだが、この梅杉先輩もその一人だ

そんな方が私の式の事を聞きつけてのメールである　嬉しくないはずがない

 

しかし、そのメールには追伸があった

今年の定期演奏会の曲は「運命」

かのベートーベンが作曲し世界中で愛されているあの曲

知らない者は居ないだろう

 

そして、その曲にはコントラFgが使われている

このコントラFg.を貸してくれる人を探しているという内容だった

 

続く・・・