2年前、エリが来た翌日に実家に連れて行く
家のものには何も言ってなかったのでやはり驚かれる。
家の者の犬のイメージは老後のヒメだったので、子犬の元気さが信じられない感じだった。
エリのグッズを買いに行くために、家にエリをしばし預けて私が出る。
私が家を出た瞬間から、エリは母親に擦り寄って行ったらしい。
私が帰ってくると母親からついと離れる。
この何日かで自分の主人か2回変わっているエリ、
昨日あったばかりの人間は、次の日に人が何人もいる所につれて来た。
この先自分の主人がどうなるのか不安で一杯だったのかもしれない。
しかし家族全員がこの時思ったことは・・・
「本当にポメになるのか」
だった。
チワワにしては顔が変だし、ポメにしては毛がない。
子犬とはいえあまりに毛が少なく、ポショポショとある毛は少し濡れている感じ・・・グニャリと頼りなくこの上なく小さい。
まあ、ポメとしてもチワワとしても生きていけないなら、この先の人生ポワワとして生きていけばいいさ、などと冗談を飛ばしていたものだ。
一週間経ってペットショップに連れて行くとオバちゃんが
「一週間でちょっとおませさんになって」
とか言った。
こっちとしてはそんなに変化があるようには見えなかった、
だが、今写真を見るとなるほど、変わってきてるな・・・
エリの貴重なサル顔期だ。
この毛色はオレンジほどはっきりとしたサルにならないらしい・・・当時サル顔とは気づかなかった。
この日つまり丁度2年前の今日
不意に実家にお客が現れた、盆近かったし墓参りにいらしたある家族だ。
犬のイメージでいけば、お客にワンワン吠え掛かったり甘えにいったりするものかと思いきや、別の部屋で目を細めたまま近付く気配は全くない。
後から判ったが、エリは嫌な時や情けないときに目を細めるのだ。
初めて外に出した時もそうだった、散歩に行けたのは11月になってからだったし・・・
それに、お菓子が目の前にあるのに私が「ダメ」と言ってる時は、目を細める。
この時も次々と出てくる人間に困惑していたのだろう。
幸い、そのお客さんのほうからエリには近付こうとしなかった。
2年経った今、外も好きだしお客さんが来ると吠えるし・・・
あんなに恐がりだったのに他の犬とも少しはふれあえるようになっている。
誰が見ても立派なポメラニアンになったし、親戚も見つかった。
そしてエリのお陰で、私の社交の場も広がっている。
これからも色々経験させてやり、こちらも色々経験していきたい。
くれぐれも気をつけて・・・
なにしろ、先日預けた時・・・檻から脱走して店の中で遊んでいたという恐い話をオバちゃんから聞かされる。
小さいからちょっとした隙間から出て行けるんだよな。
これでしばらく預けないからあまり無茶するなよ、エリ。
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