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富山県射水市 ほたる野歯科医院 院長ブログ  「この院長はこう語った」

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いなかっぺ大将

昔見たアニメ、「いなかっぺ大将」の主人公 大ちゃんが語尾に「~だス」と言っていたのを憶えている。

小さい頃は何も考えずに楽しんでいたが、そのうち気になる。

「いったい大ちゃんはどこ出身だ?」

しかし、そんなことはすっかり忘れてしまっていた。

 

ある日、大学を卒業しペーペーだった頃 秋田県の某病院に出張で入った。

このブログにリンクのある「田舎の走る歯医者」その先生の勤めておられる病院だ。

そう、走る歯医者先生は私の師匠である。

 

その病院で患者さんを診たとき

これは、もうどうしょうもない歯だな 抜かなくてはいけない。

「○○さん、この歯はもう抜かなくちゃいけないですねぇ」

と言った。

患者さんから帰ってきた返事はこうだった

「あぁ、んだスか」

 

ここか!

 

大ちゃんの「だス」発祥の地は秋田県だったらしい。

長年の謎が解けた瞬間だった。

 

その後、私は1年半ほどその町に住むことになる。

そこで知ったのだが、「だス」は最上級の敬語らしい

その下に「だぎゃ」があり、これもある程度の敬語らしい。

 

ある時(診療中)の会話

私「痛くないですか?」

患者さん「はぁ?」

私「痛くはないですか?」

患者さん「はぁ?」

私「だから痛くはないですか?」

患者さん「はぁ?」

見かねたスタッフが患者さんに言った

「いでぐねぎゃ?」

あっという間に通じた。むう、勉強が足りなかった。

しかし、あの地にはさらに「だびょん」という語尾変化がある。

遂に使えないまま富山に帰ってしまった。

方言の精密さは土地の人間しか判らないものだ。

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Comment

方言の奥深さ

よぐ、何年も前(めぇ)のごど、おべでらごど~!
た○だだば、アダマええんでねぇぎゃ?
んだらば、患者さんにも人気あるんでねぇぎゃ?
ワダシは、た○だのどご、見にえったごどねぇがら、わがらねども、多分、患者いっぺぇ来て
流行ってらびょん?
これがらも、患者さ しんせづにして頑張って
けれな?したら昔の師匠だば、安心だべぉん。
(びょんともいうが べぉん とも言うす。)

<こよなく、秋田弁を愛する歯医者より>
秋田弁については、拙ブログ、あんこじじいに詳しく書いてる。去年かな?
いつだったか、忘れてしまった。
去年の年末もきたべぉん。

Re:方言の奥深さ

  • 院長 〔管理人〕
  • 2008-01-24 22:05
気合入れて読まないと理解できません、既に。
岩手の方がもうちょっと判りますね、8年いたからかな?
富山に帰って何が良いかって、言葉が理解できることです。
実は「びょん」か「pyon」か判らなかったですが・・
しかし「べぉん」ってのは知りませんでした。
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陳式太極拳 音楽(大学時代に管弦楽団に所属、ファゴットと指揮を担当) 酒(なぜかバーボンは嫌い) 犬(ポメラニアンを飼っている) 読書(漫画も多数)

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