昨日の続きである。
ある美容整形の先生。実は以前に近所に住んでらした先生だが、
開業するときに、「そんなに忙しく働きたくない」
という理由で、開業時に保険診療をしない・・・いわゆる自費診療を専門とすることにした。
思った以上に来院者が多かった。
これではたまらん・・・とその先生は診療費を値上げした。
すると、なんと 更に来院者数が激増してしまったのだ。
やってることは変わりない・・・というか保険診療の先生と全く同じ腕と知識であるのに。
考えてみれば、医学なんてのは素人から見れば全く判らない領域だ。
只でさえ、普通の大学よりも2年長く教育を受けるような世界。
素人にわかるのは氷山の一角にも満たないワケである。
来院した人たちは「高価いからいい治療」と何も判らず思ってしまうわけだ。
結局その先生は、人をたくさん雇って病院の規模を拡大し、分院を作るという・・・当初の計画とは正反対のことを今尚やっておられる。
歯科治療に関しても同じようなことがある。
歯科医院で保険が利かない代表的な治療といえば矯正治療がある。
矯正はやはり高価い。しかし自由診療なのでぶっちゃけ いくらでもいいのである。
話が飛ぶが、歯科医院開業というのはとってもお金がかかる。
1億円の借金をしている・・・なんてところはザラにあるのだが。
そういう人たちは借金の返済に苦しむ・・・まあ私もそうだ。
保険医なので、診療代は普通にしか貰えないが・・・
月に60~80万返している・・・なんてとこは多いだろうな。
親が開業してあとを継ぐヤツってちょっぴり羨ましい。
話を戻すが、矯正治療・・・
例えばA矯正歯科とB矯正歯科があったとしよう。
A矯正歯科は建物も設備も新しい・・・
そして矯正治療の値段は100万だとする。
B矯正歯科は建物も設備も古い・・・
そして治療の値段は70万
この場合どうしても、人はA歯科医院に行きたがるのではないか?
新しい建物は気分がいい、そして100万円の治療、高級感がある。
しかしながら、B歯科医院の先生は親も歯医者だとしたら・・・
そのおかげで建物が古く、返済する借金もないので安価いだけかもしれないのだ。
いや、実際こんなところはある。
要するにA歯科医院が30万高価いのは借金返済分・・・
と考えられないか?
その背景に何があるか?
一寸考えられる人が賢い人ではなかろうか。
この記事にトラックバックする