大人はうそつきであると前日書いた・・・
まあ、ウソをついているわけではないが結果として子供は不信感を憶える。
それは子供の恐怖になるのだろう。
私は歯医者である。
ここ、射水市の歯科医院 ほたる野歯科医院には子供の来院者も多い。
しかし、その9割は治療で泣いたりしたいのだ。
泣く子はもう最初から泣いている子だけである。
つまり、治療が始まってから泣く子はあまりいない。
開業して、子供を泣かせないように色々考えた。
歯医者になってから修行中に思ったのだが、子供が泣く時は3つのパターンがある。
ひとつは恐怖のあまり泣く。
例えば注射器である、アレを見ると泣くのだ。問答無用で
こんなことがあった、秋田で働いていた頃だ。
歯茎が腫れてきた子がいた、メスで切って膿を出す。
泣かなかった 大丈夫な子だな・・・そう思って本格的な治療に入ろうと麻酔の注射器を出したとたんに泣いた。メスで切っても泣かなかったくせに
若かった当時は思った、「こんなガキはネイガーに懲らしめられてまえ。」
しかし、それはそれ・・・大人の感覚で判断してはいけない
もうひとつは裏切られてなく
付き添いの親御さんやおバアちゃんが子供をなだめるために言う
「痛くないよ、痛くないからね」
本音を語るが、よけいなことは言わないで欲しい。
痛いモンは痛いのだ、少しでも痛くないように心がけているが「絶対」などこの世にない。チョッピリは痛いのである。
そして、痛くないと言われたのにチョッピリでも痛いと子供は泣く。
だから大人はウソつきにされるである。
(よく、いかにも商業用のきれいなホームページの院長のブログみたいのに、丁寧語に美辞麗句で、全く痛みはありませんとか、これをしておけば絶対大丈夫です、・・・といった具合に書かれているのを見る。
こんな文体で本音を書いているのが珍しいかもしれないが・・・
さあ、どっちが真実でしょうか?)
話しがそれたが、最後は本当に痛くて泣くのだ。
正直でよろしい・・・と思う。
以上の3つをふまえて、我がほたる野歯科医院では・・・
注射器は機械のものにしている(ホームページ参照)
そして、麻酔の刺入点(針を刺す部分)にはゼリー状の麻酔を塗布してから注射をする(少しでも痛くないように)
そして、私が一番大事にしているのはここだ。
「少し痛いぞ、でもガマンできるからな」
と言うのである。
そうすれば、ちょっとくらい痛くてもガマンしてくれるのだ。
そういえば、スタッフには子供の押さえ方ってのを教えはしたが・・・
まだ実戦で使ってないな・・・これからもそうありたい。
無題
Re:無題
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