時々お子様の中で(大人にもいるが)永久歯が生えてこない子が居られる
こないだも一人来院されたが乳歯の下に永久歯がないのである
退化して無くなっている模様
確かに、最近の子供は柔らかいものばかりを食べて顎が退化して小さくなっているが、栄養は過多になって、歯の1つ1つが大きくなっている傾向があると言われる
おかげで、歯並びの悪い子が増えるのである
そこで、人類は歯の数自体を減らす風に進化していってるのかな~と
こんな商売やってると時々思うことである
余談だが、徳川の殿様のあごの骨格は子孫に行くにしたがって小さくなっていると聞いたことがある
家康は、ただの大名の1人だったわけだが、殿様になって徳川家では食べ物が贅沢に、柔らかいものを食べるようになった
その結果が、顎の退化だったわけだ
大石内蔵助は、顎ががっちり大きかったと言われる、そんなに裕福でなく固いものを食べていた家のものだったのだろうと言うことだ
さて、退化しているのが人類の進化である
などとは一見矛盾に感じたりする
だが、大学で解剖学の講義の際に教授が仰った
退化=進化であると・・・
進化の反対語が退化だと誤った認識を素人なら持ってしまいそうなところである
が、進化とは生物のあらゆる方向への形態の変化の事をいう
そして退化とは一部器官が、その大きさや機能を縮小することだ
つまるところ縮小という形態の変化もあらゆる方向の一つであるので
退化=進化であるのは間違いない
が、最近辞書を見ていて面白い発見をした
進歩の反対語、これが退化であった
では進歩と進化は何が違うのか?
これは耳学問ながら「価値」が基準となる
より便利に、より良く、より優れることが進歩である
一方科学の分析は価値を取り扱わない、どのような方向に行こうが進化なわけだ
ならば、進歩の反対語がなぜ退歩ではないのか?
これはこれらの言葉作った人に文句言いてぇな~と考えるところである
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