今年もまた視てしまったサイトウキネンフェスティバル、そしてその前にも小澤征爾の特集みたいなものをやっていた。
2002年の東北地方に来たキャラバンの話・・・実は聞いたことがあった。
と言うかぶっちゃけりゃあ、こないだ岩手に行った時に先輩に聞いたのだ。
キャラバンと呼ばれているコレ・・・小澤征爾が選抜した若手演奏家を集めて練習し、地方の学校やお寺など・・・クーラーも無いところでいきなり演奏会をすると言うなんともゲリラ的な演奏旅行らしい。
しかも、かなり内密で積極的に人には漏らさず、口コミだけで来た人だけに聞かせると言うもの。
実は、コレに大学の先輩が専属のドクターとして選ばれて旅に同行したのだと言うなんとも羨ましい話を聞かされる。
相当内密だったようで、2002年にあったのに6年経った今年になってようやく知った。まあ、私が盛岡に頻繁に行ったりしてなかったのもあるが。
この先輩と言うのは私が入学した頃は既に卒業してた方ではあるが、Fgの先輩であり、指揮の先輩でもある近しい方だ。
キャラバンには音楽をやってるツテで選ばれたらしい。
小澤征爾の他にもロストロポーヴィッチも同行してるというこの旅、そんな人達と家族のような付き合いな旅だったという。
しかも、ロストロポーヴィッチは他の先輩の家に泊まったとか・・・スゲェ。
ミーハーにサインなんてねだる様なチープな感じの旅ではなかったとかいう。(流石に別れ際にもらっといたらしいが)
色んな話を聞いた、
温泉で小澤征爾がシャンプーが無いと言う
石鹸で洗おうかとか言い出すので探してみるが結局シャンプーは無く、彼はそのまま石鹸でアタマ洗ったとか・・・
あのフサフサでボアボアなアタマを石鹸で洗ったらタイヘンなことになりそう。
というより、あんなアタマしてるのは普段から石鹸で洗ってるのでは?
ロストロポーヴィッチは音楽はなれると、ただのセクハラジジィだった・・・
みたいな事も言っておられた。
まあ、音楽やってるヤツってヘンなのばっかしなんだよな。実際
音楽家の伝記なんか読んでもマトモな人ってほとんど居ないし。
アマチュアになるとマジメなヤツの音楽って面白くないどころか正直キショイわ。
だが、流石にロストロポーヴィッチがチョッとやるだけで音の雰囲気がガラリと変わるようになっただとか・・・やはり凄い人だったと言う。
TVでも言ってたな、音を出す前にどんな音を出すかイメージしないといけないとか・・・例えば、鳥が鳴く直前の静けさを持つとかナンとか。
「弾く直前こそが、音楽を作る時間なんだ」
って言葉は正直シビれた。
で、ドクターとして同行したこの先輩のやった治療は・・・
ロストロポーヴィッチがアブに刺されたとか言うのでそこに薬を塗ったとかそんな程度の・・・
TV視たらしっかり練習見物してるのが映ってました。
ず~っと将来有望な若手音楽家と神格化された指揮者について廻ってたという・・・この上なく羨ましい話が本当だったと言う動かぬ証拠を目の当たりにしてしまいました。
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