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富山県射水市 ほたる野歯科医院 院長ブログ  「この院長はこう語った」

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1年前の事

これは1年前に書いた文章である
正直に公開したくなかった 今もそうかもしれない
・・・しかしながら、このまま風化もさせたくない
私はこれを、今後読みたくなるのだろうか?
それも解らない
もしかしたら、消してしまうかもしれない
しかし、1年経った そのけじめとして
その時の文章をほぼそのままに ここに記す

626


金曜日に美容院に行ってきたエリ 
綺麗になった 毛並みの良い自慢の犬 
歯石を取るための水を作るための物 ヨメが買ってくる 
土日でエリのトイレ用品やおやつなども買いそろえる   

娘を実家に送ってから2階の自宅部分に行ったヨメがエプロン付けて下に降り手仕事 
ヨメが下りる時に必ず吠える 
特に娘の階段バリアを外してからというもの、下を見続けて吠える 
声もよく聞こえる 
あの声で母屋に客が来た時はよく解る  

そして、おしっこかウンコを高確率で外してくれる 
春になって戸を開けはなし、自由トイレにしてからはよくやってくれる 自己主張?  

628日 
夕方、エリ連れて実家へ顔出す 
お祖母ちゃんの姿見えなかったエリ、新館リビングのキャリーに入ったまま 
妹、エリがシャンプーしたてな事に気付く 
妹の妊娠で一か月ほど祖母ちゃんに会ってなかったか  

30日 
この月曜火曜は特に変わりない日常 
人が下に行くと吠える 
少し変わった事があるとすれば、火曜日に娘を寝かしつけている間 リビングの布団の上で寝ていた、最近珍しい 
寒い日だったのは間違いない 
ヨメが来たら布団から降ろされそうだが、そのままにしておく 
ヨメが来る前に自分から降りて行った 

31日 
夕方、またウンコを外されるといやなのでウンコさせる 
きちんとトイレの真ん中にする太めで中くらいの長さ 
少し行きの荒い事に気付く、どうしたのかわからなかった 
この日、大量のおしっこを外した 
夜は、普通に過ごし 異変には気付かなかった 
すぐに寝室に行ったのか?既に記憶にないくらいの日常 
食後のデザートは娘に貰ったと思うし、晩酌の時はいつものようにねだってきたのでおやつを挙げたらすぐに食べた 
チーズ3個だったか?  

71日 
異変 エリの息が荒い 
朝食のチーズ 相変わらずのチーズ好き一生懸命食べた 
が、その後のデザートのリンゴを食べない 
今までに無い事 抱っこした時に顔を舐めてきたが、舌が冷たい 
抱っこして体制を変えたらウェットな咳をする。
ただ事ではない 行きの荒さ治らず、昼にヨメに相談 

ヨメ、その場で吉田動物病院に電話してくれて 時間外だが診て貰う事になる 
娘と4人で出る  

出かける時にはおいて行かれまいとバッグに入り 車から降りる時にはわめく いつもと同じ  
症状を言ってその場で体温を測りレントゲン撮影 
体温は38度1分か2分 平熱 
だが肺が真っ白 心肥大していた 
肺水腫の診断 三尖弁が閉じない状況になっていた事がやっとわかる 
初めてのレントゲン撮影だった 
一刻を争う状態だった事が解る 

そのまま酸素室に入れられたエリ、一人取り残され不安だっただろう 
利尿剤で肺の水を抜く処置を施すと言われた 
エリを病院に置いて帰る 
車に乗り込むと娘が「エリちゃんは?」と聞いてきたのが印象的だった  

3時ごろ?自宅に電話がかかる 
エリを見に来てほしいと 
長くないと悟り、ヨメ 娘を実家において動物病院に行ってくれた 
そのまま数時間 自分は仕事 仕事に持ち込まぬよう努力 
仕事の手は抜かなかった 
が、色々な事を思い出す 

エリとは本当にたくさん遊んだ 
途中、ヨメからLINE 
仕事終わったら慌てないで来てください。エリは頑張ってます。 
と、少し安心する。 
家を出る 

病室のエリに対面、酸素マスクを着けていた 
「お前とはいっぱい遊んだね」 と、自然に出た言葉だった  
エリ 喀血が何度もあったという 
自分が見た時それは無かったが、 今まで、口元に敷いてあったガーゼに血が多くついておりゴミ箱にも沢山あったとヨメから聞く 
私を見て、エリは興奮したらしい 
そこまでには見えなかったが明らかに違ったとヨメ たしかによく動こうとした 
左の掌を広げて静止させる 
長年やってきた「マテ」のポーズ やって来て良かったと思えた。  

だが、思えばこの時 エリは私に連れて帰ってほしかったのだと思う 
辛い中、急に知らない所で知らない人と、いろんな器械に囲まれて 
連れて行けなかったのは本当に辛い  
私が来る直前に撮ったというレントゲン写真を見せられる 
肺から水がかなり抜けていた、部分的に残っていて 
この一晩が勝負との事 
希望があるならそれにかける、無いなら引き取って腕の中で逝かせてやろうと考えていた 
ヨメが帰って暫くの間病院に留まる 
が、エリが興奮するといけないので待合室で 
肝心な時に、側にいると興奮してだめ ジレンマ 
このまま病状を安定させて、通院可能に持ち込むと・・・ 
一縷の望み  

肺水腫の状態でもう1日は有り得なかったと聞く 
木曜に病院に連れていく、午後の仕事の始まる3時に連れていくなど言っている場合ではなかった  
8時過ぎにに帰る 10時に連絡が来る事になる 
落ち着かず待って10時に電話 
病状はあれから変わらず安定しているらしい 
血中酸素濃度が私が居た時は80台だったが、912になっているらしい  
次は12時に電話がかかる 

家電の子機を院長室から寝室に持ってきて寝ながら待つ 
寝れる訳もないが、少しでも体を休める 
12時の電話 一度喀血があったが変わらず落ち着いている 
が、喀血が続くと危ないらしい 
このまま様子を見て次は朝の7時に電話の予定 
何かあればその時に電話を貰うという約束で  

深夜、340分頃に電話 喀血、そして気管内挿管 
自発呼吸が無いという事は理解できる 
家を飛び出す 信号無視、ショートカットしながら病院に着く 
挿管されて、心臓マッサージを受けているエリ 

事切れた事を理解 
不思議と思考は落ち着いていた 
維持装置を外してもらいタオルに包まれたエリを引き取る 
いつものキャリーに入れて一緒に帰る 

このキャリーで、この車で 
本当に色々な所に行っていっぱい遊んだ 
家に着くまで涙は出なかった 
ひときわ大きな月が美しさより不気味さを出しながら光っていたのが印象的だった
赤い満月だった  

72日 1年のちょうど真ん中の日らしい 
エリ9歳と3か月  
ヨメに送ったメッセージ 
いきました 
と一言 


エリは生きた そう感じた

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院長
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男性
趣味:
陳式太極拳 音楽(大学時代に管弦楽団に所属、ファゴットと指揮を担当) 酒(なぜかバーボンは嫌い) 犬(ポメラニアンを飼っている) 読書(漫画も多数)

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