いよいよ演奏会本番である。皆、緊張気味にステージで最終調整。
私は最初の曲は出番がない、考えてみれば出場する演奏会に普通のFg持ってこなかったのって初めてである。
ラッシュの時期と重なるから持って来たくなかったのが事実。
いよいよ本番、私は客席から観察・・・
最初の曲・・・ゲネプロの時よりも良い、ゲネプロでの欠点を本番で克服している。Fgの1年もよくやったものだ。
9分程度の曲を終えて15分の休憩・・・変なプログラム。
休憩時間に楽屋でチューニング・・・舞台袖に回る。
この緊張感はいつ味わっても心地よい、脳内で麻薬でも出ているんだろうか やめられなくなるんだよなぁ。
しかも今回はアシスタント(大きな音だけ吹く)ではなく、ただ一人のコントラFg奏者としての出演。医科オケ出場してて良かった、ありがとう井之口さん。
メインのブラームスの交響曲第1番
1楽章で美味しいところミス・・・
休符の小節の数を数え間違える、本番で緊張してしまっていた。
もうひとつ、しずか~に伸ばすところ・・・
楽器に唾がたまり途中で途切れる、初歩的なミスだった。
今回はこの2つが心残り。
そして4楽章、ゲネプロでは3楽章から休憩なく続けることを知らずに思いっきり楽器置いて休んでた。
本番は隣の1年生の女の子に合図までさせて成功。目立つんだよな、ここの冒頭のコントラFg・・・音程は若干高めだったと思うが、許容範囲じゃない?
少し後のトロンボーンとのソロ、これは大成功、やったあとガッツポーズしたくなったくらいだった。
4楽章の終わり頃、コントラFgが低音引き連れて入る美味しい部分も大成功。
そして、全体としても凄くノリが良かった。
本番が一番良かったな、木管楽器のソロが頼りなかったが何とか乗り切ってたし。
しかしながら、このノリと勢いにパッションを感じる。
これが、この岩手医科大学管弦楽団の本質であると再認識させられた感じだ。
技術が未熟なアマチュアオケ、聞きに来る観客はなにも技術に期待しているわけではない。それならCD聞いてるほうが良いに決まっているのになぜ来てくれるのか?
やはりそーゆーパッションがあるからではないだろうか?
技術はいい加減でいいって話ではない。
アンコールはコントラFgの出番はないはずだったが、勝手に編曲して無理やり吹く・・・大丈夫、誰も気づいてない。
その後、ステージの上で指揮者が演奏者を讃え、紹介する。 紹介された演奏者は立ち上がって答える。
実はこの時、私も指名されるような気がしていたので楽器は持ったまま待っていた、ちゃっかり・・・するとやはり。
ステージで一人で立ち上がるなんて現役の時に指揮して以来だったなぁ11年ぶり?
数々の思い出のある県民会館・・・最近は新しいホールでやることが多くなったが、こっちのほうが好き。思い入れがあるからだろうな。
今度来るのはいつだろう、もう来ないかも知れない。
いつも、「コレが最後になるかも」と思いながらやっている。
こうして、4年ぶりのステージは終わっていたのであった。
PR