この季節

開業する時に色々考えた

この医院の庭は壁に囲まれている

外からは見えにくいが、中からは表を通る車などがすぐに判るという作りになっている　まあ設計士の腕だろう

 

だが、いくら見えにくいといっても見えないわけではない

覗きこめば見えてしまうのは当たり前だが

まあ覗きこむ奴は性格がおかしいというところだが・・・

 

で、その細い穴の部分に木を植えた

白い石だけではもの悲しいし

なるべく葉っぱが落ちないのにしてくれと頼んだのに一つはやたら落ちる

ウソツキめ、落ちないって言ったのに

 

それは兎も角もこの時期は特にお年寄りが喜ぶのだが

一番手前のピンクの席の前・・・

このように花が咲いてて気持ちいい

 

手前は一番歩かなくて済むのでお年寄り優先に使っている

花がいいと言ってくれるのはある程度の歳を召した方に多い

なぜだろうか？

 

まず、流石に人生経験豊かなのか　歯医者に来ても余裕が感じられる

若い人は歯医者に来ると、緊張して花どころではないらしい

 

が、まあそれにもまして

歯が少ない分　痛い治療が少ない　型を取るだけとかそんな・・・

なのでゆっくり花を愛でる余裕も出るらしいのだ

 

これからの季節　わずかな間だけでもこの席で花でも観ていただけたら

と思う