最近はとんとやらなくなってしまったが、
学生時代はよくTVゲームをしたものだ。
ウサギを食べた友人関向君(7/7日の動物虐待参照)は自他共に認めるゲーマーだった。
大学の帰りに立ち寄って皆でゲームをしていたのが懐かしい。
彼は結構いいステレオをもっていて、ゲームの音をガンガン効かせるのが好きだった。そのことがこのような喜劇をもたらすとは。
この日はM地君と二人で彼の家を訪れて新しいゲームをしていた。
ゲームの機種や名前はもう忘れたが、声優のピンク色の声で
「あ~ら、いい男じゃな~い」と始まるところがあった。
(断っておきますが、やらしいゲームではありません)。
少々難しいゲームで、その部分を何度もやり直す羽目になった。
なかなか先に進まない私に彼は
「パスワードあるぞ」
と言った。
「早く言えよ」 とセコセコと書き始める私。
結構長いパスワードだ、書くのに時間がかかる。 ペンの音だけが部屋の中に響き渡る中、彼は用事を思い出した。
「あぁそうだ、俺、電話しなきゃ。」
受話器をとってプッシュする。先輩のところらしい。
この頃は
電話をかけたとたんに、わたしの作業も終了した。
「よし、終わったぁ」
カチッ ゲームのスイッチを押した瞬間気付いた。
「ああっ しまった!」
しかし、ゲーム機は無情にロードしていく、タイミングよく関向君の電話が相手に通じた。
「あ、もしもし 関向ですけど・・「あ~らいい男じゃな~い」す・・・すいません、またでんわします!!』あわててガチャリと電話を切る関向君。
私のチープな表現力では到底伝えることは出来ない。
しかし、宇宙誕生以来 膨大に流れる時間のたった一箇所の特異点を・・・ここまで見事につらぬけるものかという、見事なタイミングだったのだ。一流の音楽家でも難しいであろうとゆーよーな。
あまりに見事なタイミングが我らを爆笑の渦に巻き込んだ
こいつだけわ・・・というような表情だが失笑を禁じえない関向君。
すまない、悪気はないんだ。とあやまりたいが、笑い声を押し殺せない私。
加害者にも被害者にもならなかった М地君は遠慮ない、ハラをかかえて転げまわって大声で笑っていた。
1年分くらい3人で笑った気がしたな。
「なに電話かけてきてスグ切ってんだ関向」
後日、先輩にそう言われたとか何とか・・・・
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