三ツ星

最近、日本にも三ツ星レストランができたとか。

中にはすし屋もあるようで驚く。

味覚の鈍いフランス人にも、ようやく日本の高度で繊細な味が判るようになってきたようで、少しだけ褒めてもいい気がする。

 

しかし、味だけをみてるわけではなさそうである。

なにを観察しているのかは知らないが、査定してるほうも　かなりの気合だ。

まあ、そんなことを言った所でまず縁が無い場所だろう。

日本で三ツ星があっても犬連れて入れるわけではなさそうだし・・・・

大体高価い料理って、胸いっぱいになって味がよくわからんしな。

奢ってもらうなら兎も角・・・・

 

私なんぞは町の定食屋で出るカツ丼に一喜一憂しているのが分相応ってもんだ。

しかしながら、ふと思う。

 

定食屋などで出てくるカツ丼・・・

ぶらりと行った町でふらりと入って注文し・・・

まず何を見るか？

 

付いてくるタクアンだったりするものだ。

これが２切れだと気分がいい、日本人庶民のこだわりではなかろうか。

3切れや４切れだと出された時に興ざめする。

 

4は死を連想させ・・・

1切れは人切れ

3切れは身切れ

 

未だに尾を引く武士の心・・・

日本ってそういう文化だったんだな～とつくづく思う。

 

しかしながら、そこに気を利かせて２切れで出してくれる店。

マナーというのは相手に対する敬意

これが守られている時点で気分がよくなる。

気分良く食事が出来るってのは、それだけで美味しく感じられるというものだ。

 

してみれば、なるほど三ツ星の査定・・・

さぞかし色々なものを見ているに違いない。